~自然から学ぶホリスティックな世界観~



 暖かい日が増え、梅・桃・桜の共演に春の喜びを感じます。華やかな景色を眺めながら心を緩めていると、様々な鳥の鳴き声が耳を撫でていきます。春の鳥といえば、ウグイスを連想する人が多いでしょうが、皆さん、ウグイスはどのように鳴くかご存じですか? 



 そりゃあ「ホーホケキョ」でしょう、と思う人が大半を占めるかと思いますが、実はそれだけではありません。高らかに「ホーホケキョ、ケキョケキョケキョ……」とそれはもう美しく金管楽器を奏でるように声を発したり、一声鳴いた後に「……ピィピィピィピィピィピィー」と笛の音のように謳ったりします。

 そうかと思えば、子供なのか、まだ慣れないのか、特に春もまだ始まりの頃では「ホーォテッ」とか「ホーォテチョン」みたいな頼りない鳴き声が多く聞こえてきます。そんな声も、身近な先輩の美しい響きや、ものまね上手な人間の指導(?)のおかげで少しずつ上達し、いよいよ春本番の頃になると立派な鳴きを披露するようになります。その美声を聞くにつけ、思わず「よく頑張ったね、上手になったよ‼」と笑みがこぼれるのです。私には子育ての経験がございませんが、自分の子供の成長を見守る親は、きっとこんな心境になるのだろうなぁ、と想像をする次第です。


 自然とは見事なもので、どんな災害が起ころうとも、人々が屈するような衝撃が走ろうとも、すべてを包み込みながら変化し続け、ありのままであろうとします。淡々とするべきことをして、川の流れのごとく成り行きに逆らわず、良いも悪いもなく、すべての事象を肯定も否定もせず、その存在を認めているだけ。その先にどんな結果が待ち構えていようとも、それもまた過程であり、この先どのようにでもなっていくものであることを、大自然は教えてくれているように感じます。

 ホリスティックな生き方とは、すべての存在を認め、自分自身もそのうちの一部であることを自覚し、善悪優劣の概念のない世界観の中で生きていくということではないかと、自然の営む姿から学ばせてもらっています。