消化と吸収を助ける「ヨガ的な食事」㉙【by 平田ホリスティック教育財団 理事 丸元康生】

 これまでの流れを簡単にまとめてみましょう。



  食べたものをうまく消化するためには、食べることに意識を合わせることが大切です。

 目の前にある「今自分がしていること」に意識を合わせることは、毎日の生活を充実させる秘訣でもあります。









 ただ、この「意識を合わせる」が、なかなか難しい。

 普段の生活の中で、コツコツと練習を重ねる必要があります。その1つの方法として、マインドフルネスのパイオニアでもあるティク・ナット・ハン師の「皿洗い瞑想」をご紹介しました






 マインドフルネスの入門的な瞑想法でもある、「レーズン・エクササイズ」も、食事に意識を合わせる感覚を養うのに役立ちます。











 今回は、マインドフルネスの「2枚のお皿エクササイズ」をご紹介しましょう。特に、減量やメタボ対策で食事の量を減らしていて、おなかが空いて苦しい人にはお役に立つはずですので、ぜひ試してみてください。






 まず、基本的なやり方です。

①2枚のお皿を用意します。1枚は大きめのお皿。もう1枚はそれより小さなお皿を選んでください。大きなお皿はお料理をのせておくため、小さなお皿は食べるために使います。

②食べようとしているお料理を大きなお皿に全部のせてください。

③大きなお皿のお料理を少しずつ、小さなお皿に移します。どれだけのせるかは、自由です。ご自分の胃袋と相談して決めてください。

④小さなお皿にのせたお料理を、箸で小さくまとめたり、切り分けたりして一口大にします。

⑤小さなお皿のお料理の1口分をゆっくり、よく噛んで、意識を合わせて食べてください。食べ終わったら、次の1口分をまたゆっくり意識を合わせて食べます。

⑥小さなお皿のお料理を全部食べ終わったら、一度深い呼吸をして気持ちを落ち着かせ、自分に問いかけます。

「まだ食べ足りない?もっと食べたい?本当にもっと食べたい?」

⑦答えがNOなら、ここでお食事は終わりです。

YESなら、大きなお皿のお料理の半分を小さなお皿に移し、④から⑥までの手順を繰り返してください。

⑧ここでおなかが満足したらお食事は終わり、まだ食べ足りないなら大皿に残ったお料理を④から⑤のやり方で食べます。

このエクササイズでは、食べ残したお料理の扱いがちょっとやっかいです。誰か他に食べる人がいたり、次の食事の時に食べられたりすればいいのですが……。食べられる機会がなく、捨てることになったらイヤですね。

 ですから実際には、お食事の量をあえて少なく抑えている、ダイエット中の方に適した食事法だと思います。もともと食事の量を減らしているので、毎回完食できそうですが、もし途中でおなかが満足して「自分はこれだけ食べればいいや」と思えたら、ダイエットも楽に続けやすくなるでしょう。

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