予想以上に好評だったジャガイモ料理



 先日も、料理講座の生徒さんから、嬉しいサプライズをいただきました。


 「この前、友達をよんでいろいろお料理を食べてもらったんですが、ストーブド・ポテトがむちゃくちゃ好評でした!」


 「えっ!? ストーブド・ポテトが! そうですか!」


 これはぼくも大好きな料理で、「もう一品欲しい時」とかによく作ります。

 自分では十分おいしいと思うし、ホームパーティとかで友だちに出した時にもだいたい好評です。お子さんがバクバク食べ続けて、「この子、ふだんはジャガイモあんまり食べないのに……」とお母さんが複雑な顔をしていた時もありました。


 ですから、自分的には自信のあるレシピだったのですが、料理教室でご紹介するラインアップに入れる時には、ためらいました。なぜかというと、あまりにシンプルすぎると思ったからです。


 使うものはジャガイモだけ、味つけは塩だけ、調理法はほとんど放っておくだけ……


 正直、インスタ映えはしません。チーズも、ベーコンも、バターも、ケチャップも、明太子マヨネーズもなしです。手の込んだジャガイモ料理をたべつけている方には、物足りないかと思ったのです。


 でも、料理教室で食べもらった時は「すごくおししい!」「こんなに簡単なのに!」とビックリされ、喜んでもらえました。それだけでも嬉しかったのですが、生徒さんのお友だちにも大好評だったとお聞きして、「やっぱり、素材の味を活かしたお料理のおいしさって、食べれば分かってもらえるんだな」との思いを強くしました。


 そのストーブド・ポテトの作り方ですが、ステンレス多層構造鍋を使うと簡単です。ポイントは、水を使わずにジャガイモに含まれる水分だけで蒸し焼きにすること。そして、ジャガイモを1.5センチの厚みに切ることです。切ったら塩をパラパラとふりかけておきます。


 鍋を弱めの中火にかけて油をひき、カットしたジャガイモを重ならないように鍋におきます。あとは、ふたをして10分ほど放っておくだけ。バチバチと油がはねる音がしてきたら弱火にし、ふたのすき間から蒸気がもれてきたら極弱火にします。途中で一度だけ裏返してもいいです(8分くらいたったあたりで)。


 うまく焼けると、焼いた表面はポテトチップのようにパリッとして、中はシットリ柔らかい状態になります。その絶妙な焼き上がりにするための目安が1.5センチなのです。それより薄いと全体が硬くなって、シットリしたおいしさを味わえません。厚く切り過ぎると、なかなか中心部に火が通りません。中まで加熱できた時には、表面は焼けすぎてしまいます。



 ステンレス多層構造鍋でなくても、鍋全体から熱が伝わる構造になっていて、密閉性が高い(だから水を加える必要がない)お鍋なら、同じようにおいしくできるはずですよ。



【by ホリスティック栄養学・料理学講師 丸元康生】